【最初にご注意】:(本人にはそのつもりはなくても)多少のネタバレを含む場合があります。そのため記事を折りたたんでおりますので、読み進めても問題ないと思われる方のみ記事の続きを表示してください。
・・・実は少し前にパソコンを買い換えた時、ドライブにはブルーレイ・マルチドライブを組み込んでいたのだが、その機能をいかんなく発揮しないままに月日が経過していることに今更ながらに気づいた。
そこで、と言うか、単に衝動的にかもしれないのだが、アニメや映画のブルーレイ・ディスクをいくつかまとめ買いして鑑賞してみることにした。
まずは表題の作品「ホビット 思いがけない冒険」だ。
「ロード・オブ・ザ・リング(以後LOTR)」三部作は全て劇場で鑑賞したのだが、今回はまったく未見の状態だった。
「LOTR」に関しては相当に入れ込んでいたので、今回も大きく期待しての鑑賞となったのだが、何だろう?「LOTR」の時ほどの感動・感激・感嘆を味わえない???
監督は「LOTR」と同じだし、配役も新たなキャラクター以外は基本的に同じ。
映像技術はむしろ格段に進歩しているはずだし、確かに「面白い」と言えるのだが、広島の劇場で「LOTR」の第一作「旅の仲間」を鑑賞した時に感じた「何か」を今回は感じることができなかった。
いや、だが確かに良くできた作品で、内容はとても面白いと言えるのだ。
冒頭ビルボ・バギンズの家へ次々と押し寄せるドワーフたちに笑わせられたし、「LOTR」の何十年も前を描いた物語なのに、「LOTR」を見た人が「ニヤリ」とできる構成や演出がそこかしこにあったり、ハデで凝ったアクションや特撮もてんこ盛りだし、何よりも主人公ビルボ・バビンズの「成長」が丁寧に描かれている。
で、他の人はどうだったのかな?と気になり、ネットでこの作品の感想を見て回っていて「ナルホド」と思わされた意見が、「この物語は原作からしてスケール感がLOTRよりも小さい」と言うお話だ。
「LOTR」は「力の指輪」をめぐる光と闇の闘いを描き、主人公フロド・バギンズはその渦中にいて「世界の命運」を左右する重要な役割を担う。
それに対して「ホビット」のメインストーリーは、火竜に美しい故郷を奪われたドワーフたちが、その故郷を取り戻すべく、火竜に戦いを挑む・・・というものだ。
基本的にそれぞれの主人公たちが背負わされるモノの大きさがまるで違うのだから、「LOTR」と「ホビット」を比べてどうのこうのと言うのは酷なのである。
そもそも「ホビット」は「LOTR」の前日譚だ、と最初から言われていることなのだから、見る側も「外伝」とか「サイドストーリー」的な作品を鑑賞するつもりで臨むのが正しいのかもしれない。
なんだか否定的にしか見えない感想をつらつらと述べてしまっているのだが、とは言え、実は結構楽しんで視聴したのも事実である。
続きが待ち遠しいのだ。

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